ネットカジノの歴史

作成日:2007/03/15
ギャンブルは、数千年も昔から存在し、これからも永遠と人々に楽しまれるでしょう。ギャンブルは人間の本能に直接刺激するもので、人間とはドキドキするスリル、勝利する喜び常にを求める動物なのです。

人類の歴史上ギャンブルは、ありとあらゆる状況で行われてきました。戦争の勝敗からいのししをどちらが早く捕らえられるかなど、数え上げればきりがありません。 そして、さいころを使ったギャンブルの基本を取り込んだゲームが現れ、その後はカードゲームやルーレット、スポーツベットなど今日も親しまれる様々なゲームが登場してきました。これらの全てのゲームは、いろいろな人々がひとつの場所に集い実際に社交の場としても機能してきました。

カジノとは、ギャンブルを楽しめる高級な社交場でした。魅力的かつユニークな雰囲気でギャンブル仲間とのプレーを楽しむことができます。

これらのギャンブルはインターネットとその他の技術革新により大きく変化しました。インターネットの普及は、私たちの生活を多様化し、そして実際に生活観まで変化させました。ギャンブルも例外ではありません。 今日オンラインギャンブルは、世界中で数十億円単位の収入を毎年得られる、オンライン業界でも順調な産業のひとつで、その数は今も増え続けています。

オンラインギャンブル業界は、ここ最近施行されたアメリカの反オンラインギャンブル法により、停滞することとなりました。しかしながら、ギャンブルの歴史を見る限り、ギャンブルは常に人々に支持され、政策によって禁止できる類のものではないでしょう。

オンラインギャンブルの起源

オンラインギャンブルはアンティグアとバービュダで活動が始まりました。1994年、これらの小さな島国にてオンラインギャンブル産業の開発が始められたのがその起源です。また同年アンティグアではオンラインギャンブルが合法化され、オンラインギャンブルのライセンス化が進められました。このようにオンラインギャンブルが合法的に始まり、今日に至るまで多くのオンラインギャンブルを運営する会社はこれらの国に所在し、ライセンスを獲得しています。

オンラインギャンブルのライセンス化という著しい進展に合わせ、ネットカジノのゲームソフトウェアが開発されました。マン島に所在するソフトウェア開発会社のマイクロゲーミング(Microgaming)は、オンラインギャンブルのソフトウェアを最初に開発、運営した会社で、現在でも多くのオンラインカジノがそのソフトウェアを使用しています。

クリプトロジック(CryptoLogic)はオンラインセキュリティーソフトウェアの会社で、インターネット上での取引を安全に行うソフトウェアを提供しています。なお、この会社はインターカジノ(InterCasino)という、1995年にサービスを開始した世界初のネットカジノにソフトを提供しています。

しかしながら、オンラインギャンブルのスタートはそれほど順調ではありませんでした。この業界全体に対する合法性など、多くの障害があったためです。オンラインギャンブルに対して否定的な考えも数多くありました。アメリカにおいて論争は、反ギャンブル活動を推進し何度もオンラインギャンブルを禁止しようとしたアリゾナ州出身のジョン・カイル(Jon Kyl)議員によって、アメリカ議会にてさらに高まりました。

アメリカ国内でのギャンブル

アメリカ国内では、一般的にギャンブルは広く認められたものでしたが、時には否定的にとらえられることもありました。ギャンブルに対する人々の意見、感じ方はその時代に沿って、変化を繰り返してきました。

ギャンブルは、宝くじがギャンブル行為の形態であった1890年代に禁止されましたが、1920年代にはギャンブルに対する支持が高まりました。株の大暴落があった1929年には、人々は法で規制されたギャンブルが経済再建に役立つと信じるようになり、1931年にはついにネバダ州でギャンブルが合法化されました。こうしてアメリカ人はようやくギャンブルを自由にできる場所、ラスベガスを確保したのです。

インターネット − 新しい技術とギャンブル

1990年代半ば、ワールドワイドウェブ(World Wide Web)はギャンブルの世界に大革命を起こしました。技術の革新によりどこでも好きなときにギャンブルを楽しむことを可能にしました。

最初のネットカジノは18通りのゲームとインド国営宝くじへのアクセスができました。オンラインギャンブル産業全体での世界総利益は、1997 年に10億ドルで、そのうち6億ドルはアメリカからの利益でした。オンラインギャンブルの世界総利益は2001年には3倍の30億ドル以上となり、また 2004年には82億ドルとなり、2006年には150億ドルに達しました。2010年までには総利益が250億ドルに達するとの多くの予想がありましたが、アメリカ合衆国の新しい法規制によりこの伸び率は鈍化するのは間違いありません。しかしながら、オンラインギャンブル業界の成長はアメリカ以外の世界中で顕著に進んでいます。

現在と未来

2003年、ユーザーが安全な環境にてギャンブルを楽しめるように、eCOGRA(eCommerce and online gaming regulation and assurance)という独立団体が設立されました。

オンラインギャンブル産業が世界各国で展開され、一定のルール、基準にて全てのオンラインギャンブルサイトをまとめる法律、規則、団体が必要とされてきたためです。今日eCOGRAは、100以上の各オンラインギャンブルの活動を監視・承認し、オンラインギャンブル業界内の基準となっています。

2003年、特にアメリカではポーカーに注目と人気が集まりました。オンラインポーカーで主にプレーをしてきたクリス・マネーメーカー(Chris Moneymaker)が、ポーカーの世界シリーズで優勝し、賞金250万ドルを獲得し、「ポーカーは誰でも遊べるゲーム」と認識され始めました。ポーカー、特にオンラインポーカーは、ついによい評判を得るようになりました。WSOPの映像がテレビで中継され、一般の視聴者に幅広く受け入れられ、かつてのダーティーなイメージのカードゲームではなく、健全なひとつのスポーツの一種として受け入れられるようになりました。

近年、ギャンブル業界、特にオンラインギャンブル業界は人気が高まる一方で、非常によい状況となっていました。しかし現在ではその牽引役だったアメリカでオンラインギャンブルに参加をすることはほぼ不可能となっています。

2006年9月30日、アメリカ議会にて、アメリカの銀行またはクレジットカード会社がオンラインギャンブルへの取引を行うことを禁止する法案が可決されました。 この法案は、港湾の安全性に関するオンラインギャンブルには全く関係のない法案に、最後に付け加えられる事となり、10月13日、アメリカ合衆国ブッシュ大統領がこの法案に署名したことにより正式に法律となりました。

この影響で、オンラインギャンブル会社の株価が暴落しました。 パーティー・ポーカー(Party Poker)を運営するパーティー・ゲーミング(Party Gaming)の株価は56%の暴落、カジノオンネットを運営する888ホールディング(888 holdings)は27%の下落、スポーティングベット (Sportingbet)の株は56%の暴落となりました。スポーティングベットの株は最近、1330万ドルの負債からまぬがれるために、アメリカ関係部門をジャゼッテ・エンタープライズ(Jazette Enterprises)に$1で売り渡されました。

オンラインギャンブル業界は常にこのような荒波が待ち受けていますが、常に正しい舵取りを行い、問題を打破して来ました。 今回のアメリカでの業務停止は利益の半分あるいはそれ以上を得ていた市場からの撤退ということで、その衝撃が莫大であることは間違いありません。

しかしこのオンラインギャンブル業界にとって危機的な状態は興味深い時期だとも言えます。これまで乱立してきたオンラインギャンブル運営会社が淘汰されていき、しっかりとした資金を持った健全な経営を行っているオンラインギャンブル運営会社のみが生き残る時代となるでしょう。今後の動向が楽しみな業界です。